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近々、なんて言ったって俺はいつでも暇だから準備が整った2日後にはRoadwayに足を運んでいた。
鏡越しに見えるのは俺に指名されたおねーさん。
ため息ついて、すっごく嫌そうな顔してる。
ムスッとしちゃって。接客業は笑顔が命なのにね。
「…いらっしゃいませ」
「いらっしゃいました」
「適当に揃えるだけでいいでしょ?」
「勝手に決めないでよ。そんなに早く帰ってほしいわけ?」
「……」
答えないあたり図星らしい。
一応家族なのに酷いよね。そこまで毛嫌いしなくてもいいのに。
少しでも長く居座るために色々と注文を付けると、おねーさんは黙々と俺の髪をカットし始めた。もちろん会話なんてない。
無愛想なおねーさんのことだからこうなる気はしてたけどね。ま、気にせず俺は攻撃を開始することにしよう。
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