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「ねぇ、」
「…なに」
「さっき受付で預けた紙袋、少し早いけど俺からおねーさんへのクリスマスプレゼントだから持って帰ってね」
「クリスマスプレゼント?」
「そ。中身はミニスカサンタコスだよ」
「…は?」
後ろに立つおねーさんはハサミを持つ手をピタリと止め、目を大きく見開いて鏡越しに俺を凝視した。なかなかいい反応。
「今年のクリスマスは、おねーさんがサンタになって兄さんを喜ばせてあげなよ」
「…馬鹿じゃない?変態なの?」
「口には出さないと思うけど、兄さんそういう格好大好きなんだよ」
「…っ、そ、そうなの?」
「うん。ミニスカサンタは男の浪漫だから」
「知らなかった…」
まぁそんな訳はないんだけど、普段クールなおねーさんを辱めてやりたいわけで。
同時に、おねーさんのために馬鹿になった兄同様におねーさんも兄のために馬鹿になれるか知りたかった。
というわけで、ネットでミニスカサンタコスをワンクリックしたんだけど…
変態ではなく兄思いの素敵な弟と言ってほしい。
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