after short story 5(律side)

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ーーーピンポーン やっぱり出ない、か。 そういえばモニターに顔映るんだっけ。 てことは居留守で間違いないね。 うーん…と数秒悩み、スーツのポケットからあるものを取り出した。この場合は仕方ないと思う。 こんなこともあろうかと、ちょっとおねーさんに用があるからと兄にカードキーを借りてきて正解だった。 兄のいない間に、俺とおねーさんが家で二人きりになるのを露骨に嫌がっていたけど… なんだかんだ、信用されてるから大丈夫。 「指一本でも触れたら絶縁。命もないと思え」ってすんごい形相で言われたけど余裕。 そもそも兄の幸せを壊す気なんて更々ないから。 一つ息を吐き、カードキーで鍵を開けるとこれまたすごい形相のおねーさんが玄関に立っていた。 出ようかどうしようか迷ってたらしい。 「やっほー。メリークリスマス」 「……」 無言の圧力がすごい。 何しにきたの?っていうオーラがバリバリに出てる。 ほら、おねーさんは会社の女の子達と違って複雑で難しくて面白い。
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