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「じゃあミニスカサンタはどうするの?」
「着ない。あんな服、私には似合わない」
「男の浪漫は?」
「そんなの知らない」
おねーさんがプイッと顔を背ければ、俺の顔には珍しく怒りマークが浮かぶ。
この捻くれ女め。
人がせっかくプレゼントしてあげたのに。頼まれたわけじゃないけど。
躊躇わずに着れるように、なるべく露出の控えめな衣装を選んであげたのに。それも頼まれたわけじゃないけど。勝手にポチポチしただけだけど。
兄なんて冗談抜きでサンタ買おうとしてたんだよ?
俺が止めなかったら今頃赤い服着た白髭の知らないオッサンがこの家に送り込まれてたんだから。
それで今は自らサンタになるって張り切ってるのに、この温度差って…許せん。
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