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after short story 2
とある休日の朝。
ここ最近仕事ばかりで忙しくしていた私は久々に時間に追われることなく優雅に淹れたてのコーヒーを啜っていた。
この時期といえば卒業式とか卒園式、入学式とか入社式があったり、新生活で引っ越しがあったり。
年度の変わり目だけあって美容院も繁盛期なのだ。
このところ帰るとバタンキューだったし家事も溜まってるから、今日は久しぶりにゆっくり掃除とか洗濯とか…
「今日、どこか行くか」
「…はっ?」
しようと思っていたのに。
ソファーに座る私の真隣に腰掛けた彼の言葉に反応するように間抜けな私の声が広いリビングに響いた。
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