09ヒロイン処刑

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09ヒロイン処刑

「入国にはかなり厳しいらしいですよ、でも入国できたらもう国外(こくがい)に出たくなくなるそうです、幸せすぎて・・・・」 「どうしてこんなことに」 「それは、私が聞きたい、婚約破棄なんて聞いてませんでした、側室にするものとばかり・・・彼女を取り込むための婚約だったのに、国を保っていく為の!そんなことも知らなかったなんて・・・本当に私は”選択を間違った”」 「お前、それもう口癖だな・・・・」 ルーファスは、殆ど王子を敬ったりしていない、家族はさっさと亡命して一人王都に残されてふてくされていたのである。 指輪を貰った時は王子に本当に使えるつもりで、誇らしいほどだったのに・・・。 実際は騙されたと思っている。 「好きだった女が処刑されたのに、結構平気でしたね」 「それが、あんなに好きだったのに彼女が死んだら気が失せたというか、良く分らないが悲しみが飛んでしまっていたよ。 あの女のせいで、王家から侯爵に、・・・家臣になってしまったが、これで武勲を挙げれば王家に復帰させてくれると父に言われた・・・んだがな・・・・無理だな・・・・拠点に戻ろうか」 王子はルーファスへの事はかなり信頼して居る、ルーファスがどう思っているかは気がつかない、殆ど諦めて、いずれは自分は王子の盾となって死ぬんだろうと思っていた。 そういう呪いの指輪だった。 ミシェルは国家反逆罪、貴族侮辱罪、偽証罪、詐欺罪、殺人未遂で処刑されていた。 『私が処刑?なんで?王妃でしょう?どうして?王道ルート行ったはずなのになんで!うそよー!』 訳の分らないことと叫んで、ギロチンの露と消えた。 王子は庶民にはならなかったが、一代貴族で、領地なしなので軍部に席を置いて収入を得ていた、 暮らしはずいぶんと変わったが、あまり気落ちしていない・・・すこぶるマイペースで順応力が高かった。 「今日は葡萄パン作ってきたぞ!」 軍部の詰め所に自作のパンを持ってくる元王子だった。
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