第1章 セクシーサービス事始め

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「そうなんだよ。確かそんな話あったなあ、と思い出して。 ぶっちゃけた話そういうことしたことある?ってブログでアンケート取ってみたらそれはゼロってわけではなかったんだけど。じゃあそういう経験のある人に話聞いてみたいなって思って取材させてもらおうとすると…。俺の周りの女の人、みんなそんなことするわけないじゃんって全然手応えなくってさ。実際にやると病みつきらしいよって水向けても、じゃあ試してみようかなって反応も返ってこないし」 「そりゃそうでしょ」 わたしはちょっと呆れた。 「ブログのアンケートならどこの誰とも知れないし。事実か嘘かは知らないけどイエスって答える人もいるだろうけど…。知り合いに面と向かって訊かれて、裸で家事したことありますなんて打ち明けるわけないじゃん。絶対想像するでしょ、あんた。目の前の人で」 「いやいや…、別にそんな。そういう目的で訊いてるわけじゃないし」 そう口ごもりつつ耳を赤らめるな!やっぱりやだ、なんか。 「ただ、直接話聞いてみたいんだよ。やっぱり爽快で気持ちいいのかとかさ。どこがどういう風に病みつきになるのかとか…。そういう人たちがいる、ってだけじゃなく、話を掘り下げてみたかったんだけど。やっぱ難しいかなぁ…」 「うーん、そうだね。そういう嗜好があってその上開けっぴろげでオープンな人にたまたま出会えたら書いてみたらいいんじゃないの。てか、気持ちいいかどうかならさ。青山くん自分で試せばわかるんじゃない。今度やってみたら、自分の部屋で?」 「やだよ色気ない。やっぱこれは女の人じゃないと。想像すると絵面が汚いだろ!」 怒り出した。やっぱ、助平な動機なんじゃん。     
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