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僕の秘密
僕は君をずっと見てきた。
小さな頃からずっと。
好きで好きでたまらない。君に関しては中毒でいたいんだ。
初めて心奪われた日は、雷鳴が轟く初夏の夕立だった。傘もささずに必死で告白したことを覚えている。
その心が撃ち抜かれた衝撃と感情の高ぶりに、僕は思わず身振り手振りが激しくなっていた。
「とても急ですが、お付き合いしてください。お願いします!」
「……」
君は無口のままでウンともスンとも言わないし、特別嫌な顔もしなかった。
「じゃ、友達からでも……」
「……」
こんな感じで今もズルズルと君を追い続けている。
だけど誤解はしないでほしい。
正々堂々と面と向かって伝えてるつもりだし、もし嫌ならすぐにでも引くつもりだ。
だから決してストーカーではないんだよ。
むしろ、アプローチはいつも君からだしね。
いきなりのボディータッチはいつになっても慣れないし、 待ってと言っても待ってくれないところとか、そんな君が白昼堂々としてきた時は、流石に赤くなってしまったよ。
誰にでも別け隔てなく接しているから、僕だけ特別扱いしているわけではないのかな?
本当に不思議すぎて困っちゃう。
だからもしも願いが叶うなら。
君と一夜過ごして、お互いを理解し合いたい。もちろん隅から隅まで全部。朝帰りってのが理想かな……
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