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……とほほ。情けない。
資格やスキルでもあれば、ここまで再就職に苦労せず済んだのだろうか。なんでもいいから取得しとけば良かったなー。
…………仕事辞めるの早まったかなぁ。
等と考えていると、近所の奥様達だろうか。
井戸端会議をしている一人と目が合う。
少し、ふっくらしたそのおばさんは、ぎょっとした顔をしてこちらをみつめている……。
んん。なんでしょうか。
平日の昼間の公園にいる男なんて、井戸端会議の格好のエサなんだろう。
だが、他の奥様達もぎょぎょっとした顔つきで一斉にこちらを見始める。
心なしか顔がひきつっているような、青ざめているような・・・
「きゃあぁぁぁ! 足がっ!」
一人のマダムが叫ぶ。
え? 足?
もしや臭いのか?
確かに朝から1日履きっぱなしだし、暑さで汗ばんでるけど、そんな遠距離攻撃出来るほどでは……
と、足元を見ると
あれ? 俺の足、消えているよ!?
膝下まで消えていて、見えるはずの無い地面が見えている。しかも膝下から膝小僧へと、上に向かってどんどん消失していくじゃないか。
「なんじゃこりゃ!!」
奥様達は助けるでもなく、キャーキャー言いながらスマホを取り出して撮影を始めている。
このばばぁ共!!
あっという間に膝小僧か消え、太ももが消え、腰が消え、胸が消えた。
そして生首状態となった俺は、次第に意識を失っていった。
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