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「広場に倒れていたウホよ。さっき眼を覚ましたばかりだから、とりあえず連れてきたんだ。ウホッ」
「相変わらずお人好しねぇ……まぁ座りなさいよ」
そう言われ近くのテーブルに移動し、それぞれ椅子に腰掛ける。
ゴリラには椅子がかなり小さいらしく、時折バランスを崩しそうになっている。
「あの……さっきは助けてくれて、ありがとうございました!俺は島津 洋介って言います」
まずは俺から改めてお礼を述べた。
助けられたと言うよりは、ただ殴られただけの気もするが……
しかし気を失ったままだったら、どんな目にあったか分からないしな。
「それじゃこちらも自己紹介をするウホ。俺はこの町で酒場を営んでいる獣人のダズ。こっちは嫁のナージャ。よろしく、ヨースケ。ウホッ」
「あたしは人間とドラゴニュートのハーフよ……。よろしくヨースケちゃん」
二人が結婚している事にも驚いたが、何よりも「人間」と言うワードに飛び付いた。
「人間がいるんですかっ!?」
「そりゃあいるわよ。ヨースケちゃんは……もしかしないでも『転移者』かしら。違う世界から来たんでしょ?」
「えっ!」
「はい……」
「たぶんその通りだと思います」
俺は二人に公園で起こった事、日本から来た事を話した。
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