1. コンビニ跡地

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「一人だと心細いもん」 「うーん……」 「お願い、安里ちゃん」 「…………分かった、負けたよ。歌恋についてく」 「やったぁ」  歌恋の懇願する目におされ、安里は仕方ないといったふうに口元を緩めた。  歌恋は安里がお願いを聞いてくれるには何をすればいいかを理解しているし、安里もまた彼女が何をしてきたらお願いを聞くべきかを理解している。  承諾を得た歌恋は嬉しそうに口角を上げた。 「今日は食堂でええ?」 「うん。何にしようかなあ」  話がまとまった2人は、安里はお弁当、歌恋はお財布を持って食堂へと向かった。 ***
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