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第一神話 4名でお待ちの神様さまー!
焼き肉屋の女性店員さんが、待合席で今か今かと待ちわびている大勢の客に向かってこう言い放つ。
「お待たせ致しました! 4名でお待ちのー、えー。か、神様?神様さ……。神様さまー!」
待合室の客たちがざわめく中、俺たち家族4人が一斉に立ち上がり、店員さんの元へと移動を開始する。俺たちが店員さんの元へ近づくにつれ、大勢の客の中からクスクスと笑い声が聞こえたり、まじかよ……。とか、スゲー。とか、神々の晩餐会かよギャハハハ!なんて声も聞こえてくる。
(恥ずかしい……)
俺は終始うつむき加減で、新しい父親の後を着いて行った。
新しい父親が家に来たのはちょうど3か月前のことで、俺が都内の公立高校に通い出してからすぐのことだった。ある日の日曜日、母さんと俺と妹の3人で昼ごはんを食べていると、照れくさそうに母さんが言った。
「実は……。二人に会わせたい人がいるの。少しだけでいいから会ってみてくれないかな」
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