ホントの彼氏になりました。【ためし読みver】

･:*+. ホントの彼氏になりました。 .:+

　熱いナカへ飲み込まれて行く指先は、二人分の体液のおかげで割りとスムーズな侵入を果たす。

　けれどその入り口は狭く、まだ一本しか入れていないというのにきゅうきゅうときつく締めつけられ、とりあえず一本だけで浅い挿入を繰り返した。

「はっ…ダン…っ…」

　弾の短髪を細く長い指先でかき乱すように撫でつけながら、祐也がうわ言のように弾の名前を呼ぶ。

「き、もち…ぃ、い……っ……もっと…ぉ…っ…」

　忙しなく吐き出す息の合間に名前を呼ばれるだけで、直接刺激していない弾の股間が、熱く滾って行く。

　それなのに、『もっと』だなんてねだられると──堪らない。

　弾は音を立ててしゃぶりついていた祐也の先端から口を離すと、勃ち上がっていることを強く意識させるようにゆっくりと舐め下ろす。

　血管を浮かび上がらせ、今にも弾けそうな祐也を指で締めつけイかせないようにしながら空いた指先で袋を揺さぶるようにして刺激すると、その動きに合わせた嬌声が、上から落ちてくる。

　もっと、もっととねだる甘い声を聞きながら、祐也の体を開く指の本数を増やして行く、弾。

「ぁ、っ、ダンッ、…んっ…！　もぉ…ッ…！」

　快感が絶え間なく体を襲い、射精感を堪えようと爪先で何度も絨毯を掻きながら涙を零す祐也は、きつく弾の黒髪を掴む。

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