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まだ半覚醒状態で絨毯に仰向けで寝転がっている祐也は、弾の昂りを…知らない。
しかも、こんなことをしたのが親友だと思っていた男で、その相手が傍にいることも忘れてしまったかのように微睡んでいる。
(なんか…よく、分かんなかったけど)
すごく気持ちよかった、と思いながら体を横向きにすると、組み替えた足首を突然掴まれ、顔を起こす。
「!」
弾の男らしい顔を見た瞬間、さっきまでの快感を与えていた相手が弾だったことを鮮明に思い出し…顔から火を噴く。
「だ、ダンッ」
今更だが、急に恥ずかしくなった祐也はワイシャツの裾を掴み、一生懸命引き伸ばして露わになった前を隠そうとする。
何がなんだか分からないまま親友にイかされたっ、と軽いパニックが弘也を襲うが、あまりの羞恥に身を揉む祐也から視線を外した弾は、何も言わないままだ。
どうしてこうなったんだっけ、なんで弾にあんなことをされたんだっけ、と、視線をあちこちに彷徨わせていた祐也だったが、だんまりしたままの弾の手が自分の足首から離れて行かないことに気がつき、気まずい思いをしながらも、しゃがみ込んでいる弾の方へそろそろと視線を向けた。
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