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相変わらず、弾は俯いたままだ。
自分とは違う、張りがあって太い黒髪が綺麗なつむじを巻いている、と思いながら視線を更に下げて行くと…
「! すごっ」
と思わず声を上げてしまうほどあからさまに、制服越しでも分かるほど勃起している自身を主張している弾に気がつく。
その声に気がついた弾が顔を上げ、目が合う。
…ギラギラと光るような目が、弾が激しく欲情していることを、祐也に訴える。
目が合った瞬間から胸が早鐘のように打ち鳴り出し、ごくりと唾を嚥下したあと口を開くが、上手く言葉が吐き出せない。
「そ、れ…」
絞まる喉を、無理矢理開く。 そのせいで細い声しか出なかったが、祐也は勇気を出して途切れそうになる言葉を吐き出した。
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