・:*+. ホントの彼氏になりました。 .:+

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  (こわい)  こんな気持ちいいことなんて…知らない。  誰かとキスすることがこんなにイイものだったなんて──知らなかった。  だけど初めて経験する行為の刺激が強すぎてきつく目蓋を閉じると、弾に今、どこをどう触られているのかを強く意識して…ますます感じてしまう気がして、怖かった。 「…ぁ、は…あ…っ…」  薄い皮膜に包まれた眦から零れる涙を見て唇を離すと、祐也は嬌声のようなため息をついて深く息を吸う。  上がる息。 離れた唇の間に透明な滴りが糸を引く様を見ながら上体を起こした弾は、性急な指使いで自身のベルトを外すと、ズボンと一緒に下着を脱ぎ捨てた。  首元のボタンをいくつか外し、下に着ていたTシャツとを一気に脱ぐと、祐也とは対照的な、日に焼け、部活で鍛え上げられた逞しい肉体が…露わになる。  がっちりとした肩幅、六つに割れた腹筋。  そして隆々と勃ち上がる自分の、その全てを祐也の前に晒し出した弾は、興奮して昂る自分を暴走しないようにコントロールしながら、再び祐也に視線を向ける。 「…」  見れば祐也は毛足の長い絨毯に指を絡ませ、強すぎる快感のとろけて動けないでいる。  そんな祐也を見下ろし、生唾を飲み込み一息つくと…弾はゆっくりと、祐也の方へ手を伸ばした。 '
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