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僕が恋をしても
正義の味方の妹の参上だ
私にまかせろと言い、書いたラブレターを届けにいく
帰ってくれば
女はあいつだけじゃない、としきりに言い始める
今はそんなことは聞きたくなくて
僕が失恋したことに変わりはないだろうと言いたいけれど
正義を貫いているらしい妹の真剣な顔を見てると
悪くて言えず
一晩中、妹の話につきあわされるはめとなり
最後には失恋に効く呪文までかけられる
僕が妹の呪文とやらで立ち直ったのも束の間
今度は妹が恋をしたらしく
またまた正義の妹の参上だ
まさしく茶柱が立ったその日に
大胆でかつストレートなラブレターを渡しにいった
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