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雪兎が顔だけ後ろに向けると唇が触れそうな位に近すぎる雪那のこの世のものとは思えない位に綺麗な顔があり雪兎の事をその紫色の瞳をいつもより少し冷たく甘い眼で見てそれからそんな事を言った。
雪兎は少し冷や汗が出てくる。
明日は仕事が絶対に出来ない、雪那を少し怒らせてしまった。そんな二つの事を思い雪兎はごめんと雪那に謝罪し目を伏し目がちにし下を見る。
そんな雪兎を見て雪那は小さく笑い少しだけ離れたところに立っている冷たい眼差しの白亜を見て同じく冷ややかに雪那も見返す。
「君は本当に嫌な子だね、雪那」
「あら、それは貴方の事では無くて白亜?」
雪那と白亜はお互いの事をそう言い更に不機嫌そうになる。雪兎は二人のその応酬を見て一体何がどうして不機嫌そうにしているのかが分からずに頭のなかは疑問でいっぱいで焦っていて悲しそうだ。そんな雪兎を真正面から見ていた白亜はそれに冷ややかだった目を柔らかく優しい目をして小さくため息をして雪那をその何を考えているのか分からない作られた笑顔にして口を開く
「今日はもう帰るよ。雪兎ちゃんごめんね?薔薇は今度まとめて買いに来るよ」
「…何か、ごめんな?また、待ってるよ」
「雪兎ちゃん、こいつなんて待たなくていいわそれに、来なくていいわよ腹黒男」
「あはは、腹黒なのは君じゃないかなぁ」
そんなやり取りを笑顔でした後に白亜は立ち去った。
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