第1話 魔女さんと男装さんの朝

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「………ん…ぅ……ぁー…眩しい……もう、朝か…」 カーテンの隙間から差し込む光でベッドで眠っていた人物は眠そうに瞼を擦りながらゆっくり体を起こす その人物の横にすぅすぅと、寝息を立てながらもう一人眠っていてその人の手を握っているがゆっくりその手を離して、その人物はやっぱり眠そうにベッドから降りてゆっくりとカーテンの方へと行き、カーテンをあける。 その人物の容姿は左が長いアシンメトリーの青みがかった黒髪に黒目の切れ長な眼を持ち体はとても細く背は高い中性的な感じの男性か女性か一見すると分からないがシャツと下着しか着ておらず下半身を見ると男性ならあるであろう膨らみがなく女性だと判断できる。 「………ぁう……雪兎ちゃぁん……眩しいぃ……」 雪兎と呼ばれた人物はその声に反応して振り返る。 「悪い、雪那、起こしたか?」 雪兎は少し眉根を寄せてその、ベッドに寝ていた人物雪那に話しかけた。 そうすると雪那は体を起こしてベッドに座り雪兎を見て頬笑む 「んふ……今日もかわいらしい雪兎ちゃんの姿を見て起きれたわぁ…」 雪那はそう言うとベッドから降りて雪兎の前へと行って抱きついた。     
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