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第2話 ヘリオトロープとアヤメとクチナシ
所変わって雪兎が個人で営んでいるお店の花屋で雪兎は体を重たそうにしながら仕入れたばかりの花を展示しようと水の入ったバケツに丁寧に入れてその作業を終わりレジの方へと行き椅子が置いてあるので其処に深く腰かけて息を深く吸って吐いた後に一人言を言った。
「……今朝は酷い目に遭った…」
そう言って雪兎は、レジの台に手をつきつつ
はぁ……とため息をつく。
今朝の雪那との出来事を思い出して雪兎は唇を思わずその細い指先で触ってしまった。
口でしてくれと言われて5回位雪那のアレを口でしたら顎がガクガクするし喉も突かれ過ぎて痛い
雪兎はまた、目を瞑りため息をついていた。
すると其処へ開いている扉から一人の男性が音もなく雪兎の前へと来て眼を瞑って怠そうにしている雪兎に
「ありゃ、雪兎ちゃん大丈夫?」
「…あ、白亜か?、大丈夫だよ」
クリーム色のふんわりとした髪にやや切れ長の金色の眼を持ち白く端整な顔は不思議そうな表情をし、その薄く桜色の艶やかな唇から覗く犬歯は普通よりも長くやや細身の男性、白亜が雪兎を覗き混むように声をかけてきた。
雪兎は対してビックリするわけでもなくごく普通に目を開けて白亜をみて声をかけた。
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