エー・アイ

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 最近の女子会はもっぱらそんな話題であることが多いのだが、いつだったか、独りが淋しいからペットを飼うのはどうかという話題になったことがある。  それはいい、とみんなが飛びついた。  独りは気楽だけれど、結局誰もが孤独を恐れている。  マユも少し前までは、年を取ったら犬か猫を飼おうと思っていた。犬なら散歩に行くたびに外へ出るし、犬の散歩繋がりで新しいコミュニティに入れるかもしれない。本当は猫の方が好きで、飼うのなら猫がいいけれど、猫は散歩もいらないし、コミュニティのことを考えるなら、断然犬の方がいい。  今なら絶対、猫だ。  猫を飼って、ネットで繋がった猫好き仲間とわいわい盛り上がりたい。  けれど、それは今だから。社会から隔離された自分が、更に一層社会から分断されたネットの世界に居座ってしまったら、気がついたら、テレビのアナウンサーとしかおしゃべりしませんでした、というようになるかもしれない。そんなシュールな自分を想像したくない。  マユは一瞬、背中がぞくりとしたような気がした。  犬や猫を飼えば、マユ自身が先に逝くかもしれない。自分が可愛がった子を残して先に。  それはそれで可哀想だ。 「私はロボットがいい」  マユはそう口にした。  言葉に出してみれば、なるほど、それが一番いい方法のように思えた。     
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