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第四話 逃げ場のない闇
今から2年ほど前のこと。
ガシャーン!!
「もっと、気が済むまで殴られろ!」
私は今殴られ吹っ飛ばされた。
今日だけでかれこれ30分この状態に陥っている。
もう精神的にも体力的にも限界を迎えていた私は言葉を発する気力すら残っていなかった。
「もう毎日こんな相手の気分で殴られるのはもう疲れた…。」
そう思いながら殴られ続けた。
「いつ終わるんだろう。」
このころの私は中学三年で、毎日上野部航輝に上野部の家で暴力を受けていた。
このあとこの暴力は30分程続いた。
そのあとは態度が一変して、まるで天使のように優しくなる。そして、顔の腫れが収まるまではこの家に居させてくれる。しかし、また次の日には私に暴力をふるい、私の顔を腫れ上がらせる。そんな日々から逃げたくて、高校進学を気に引っ越し、親しい人以外あまり会話をしないことを決めていたはずだったのだが、こうして再会したくなかった。しかし、二度と会わないと決めていた相手が目の前に現れてしまった。
◇
時間は現在に戻り、病院の病棟にて。
「とりあえず話だけは聞く。」
私はそう答え、目を飾りっ気のない天井に戻した。
「実はあの刺されてたとき、たまたま一部始終を目撃した。当然警察に通報して昔空手をやっていたおかげでその場で取り押さえた。そして警察に通報して取り押さえたあとから警察にそいつが連行される前に強制的に吐き出さられた情報によると『レッドアロー』のボスの息子で女を連れ込んではブスだとボスの部下に惨めな姿に殺させられて、美人だとその女は待遇されているらしい。そうして表向きは有名アイドルグループのマネージャーをしているがそいつらも連れ込んだ女をそのままアイドルにしているらしい。とにかく『レッドアロー』は関わらない方が懸命だと思う。」
そこまで上野部がいったあとで
「で?何が言いたいわけ?」
と、しびれを切らした恵がそう吐き捨てた。
「要するに『レッドアロー』を終わらそうと言うわけ。基本俺一人でやるが、作戦の都合上などで人手が足りないときにめぐりん達にも協力してほしいと言うわけ。もちろん、それに見あった報酬は出す。」
第四話どうでしたか?少し伏線は雑にはなりましたが、残り数話で新章 レッドアローVSめぐりん達編開始します。第五話もお楽しみに!
一言コーナー
進撃のバハムート マナリアフレンズ冬アニメ決定はちょっと嬉しい。
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