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第一話 友達をいじめた人を殺した。
「ちょっと私になにしようとしてんだよ!おいやめろよ!恵ぃぃぃぃぃ~!!」
グサッ!
「死んで、友達の芽衣のいじめさん♪」
ドサッ!
スッと音もたてずナイフを引き抜くと、その場に下品な音を立て死んでいった。
「芽衣をあなたたちがいじめるからいけないのよ。そんな人は死ねばいいのよ。あははっ♪」
私は生まれて初めて人を殺した。死んで当然のクラスメイトを。芽衣を守るためなら私はなんでもする。たとえそれがクラスメイトであっても。それが私の復讐の仕方。芽衣に何か悪いことするんだったら殺してあげる。そう思いながらそそくさと学校に戻る。それが2025年8月の暑くてたまらない日のこと。
◇
私の通う学校は東橋小山高校。来年から女子高になる高校。
と、教室の前に来ると「めぐみんおはよ~。」と声を掛ける。
この子はクラスメイトで生徒会メンバーの小峰崎茜。
「今日学校来るときにね~、ドクターイエロー見たよ。」
「今週ずっとドクターイエロー見たっていってるじゃん。本当に鉄子?」
小峰崎さんいわく、生粋の鉄道好きらしいのだが、鉄道の知識がかなり浅い。本当に鉄道好きなのかと私自身は思っている。
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