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雨女
昼下がりのファーストフード店。
店内には小さな子供を連れた、母親たちのグループが目立つ。
その中のひとつのグループで、私は他の母親たち3人と話に花を咲かせていた。
「もぉ、うちの子最近、凄く生意気になってきたよぉ~。
この前なんて、『ちゃんと片付けなさい』って言ったら、『ママだって、お片付けしてないじゃん』って、キッチン指さすのぉ」
「ぅわぁ~、それ辛いっ。
でもさ、子供ってよく親のこと見てるよね?」
「そうそう、言葉なんかもどんどん覚えるから、変な言葉使えないよぉ~」
互いに子供の日常を語り、共感しあう。
そうして、次第に会話は子供から旦那の愚痴へと変わる。
「うちの旦那なんて、全然何もしてくれないのっ。
この前だって、夜子供がぐずりだしたら『俺は昼間仕事してんだっ』なんて言っちゃってさぁ~、全く、自分だけが大変だと思ってるんだから」
「あぁ、わかるっ。
たまに食事作ってくれても、そのあとの洗い物まではしてくれないから結局大変だったりするんだよねぇ・・・・」
「そうそう、食材も高いものばっかり買ってくるから、それじゃぁうちは破産しますよぉ~、って感じ。
言えないけどさぁ~」
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