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「着いたよ。」
どうやら目的地に着いたらしい。とても見たことがある建物なんだが・・・?
ここ俺の家じゃん。
「ありがとう。送ってくれて。さいなら~!」
俺はとてもウキウキした気分で家に入ろうとした。
すると、当然のように宮村さんも家の中に入ろうとする。
なんか嫌な予感がする。
これはマズイ・・・。
家の中に入られた瞬間俺の高校生活が終了する。宝物が見つかってバラされてしまう。
俺は家のカギを開けるふりをして全力疾走で逃げた。
宮村さんも追いかけてくるが追いつけない。
そりゃそうだ。中学の頃に県大会で3位だった俺がそこら辺の女子に走るという事で負けるわけがないのだ。
もう宮村さんは見えない。
来た道をゆっくり戻ると倒れている宮村さんを見つけた。
転んだのか膝が痛々しく擦り剥けている。
俺は宮村さんを抱っこして家に帰った。緊急事態だからセクハラではないよ。たぶん・・。
家に着くと救急箱を探した。
まず傷口を洗って、オロナインを塗ってそのあとに少し高い瘡蓋を作らないで傷を美しく治せる絆創膏を貼っておわり。
あとは、もう時間的にも女子を一人で帰らせるには遅いから迎えに来てもらうことにした。
もう本当に女子に弱いのを直そう。
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