しょうもない高校生活

文化祭実行委員会1日目

寒い。今俺は文化祭実行委員会にて文化祭の企画案の再提出を求められていた。

実行委員長は「胡桃さんあなたやる気ありますか？なぜ、この間も言ったのに新しい企画を持ってこないのですか？やる気がないのなら出ていきなさい！」とおっしゃられた。

ムカつくなぁ。俺はそのお言葉に甘えて「それでは失礼いたします。」と言い、この21度設定にされている極寒の視聴覚室から去ることにした。

俺が廊下に出ると「あの人もう来ないのかな？」と言っている声が聞こえてきた。
あからさますぎるだろう。戻ってこいという事を伝えるのならばもう少し言いようがあるのではないだろうか。

俺はそのまま、渡り廊下を静かに先生に見つからないように走りながら歩くという高等技術を駆使して昇降口へと向かった。やっちまった・・・明日なんて報告しよう。

もういいや・・・休もう。問題ない。俺は今のところ１日も欠席遅刻早退をしていない。
出席日数は十分足りる。今までの俺よありがとう。君のおかげで俺は一日中家でゲームしていられるぜ。

「よっしゃー！」海斗は先生にバレるとかを考えずに大声で喜んだ。
先生が来る足音が聞こえてきたため俺はチャリ置き場に小走りで行った。
ようやく先生の姿が見えたころ俺は学校の外にいた。

ギリギリセーフという事でいいとしよう。うん、俺は頑張った。アイデアを出してもあいつら女子の男装が見たいから聞く耳持たないもん。もん。とかキモイな。

帰りに駅前のスタバでカフェラテを買って飲みながら帰ろう。そして、家に着いたらキンキンに冷えたアイスを食べよう。

そうしないとやってられない。