文化祭の企画が決まらないので休みます

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文化祭の企画が決まらないので休みます

俺は男だ。男に二言はねえ。だから、俺は学校を今日休む。 皆に何言われるかわからないから怖くて逃げたんだろってか? 「その通り。」と言いたいものだが、俺にはまず誰も話しかけてこない。 俺は生え抜きの優秀なボッチだからそんなことには動じない。 まず誰にも気づかれないのにステルス機能が搭載されている時点で最強。 通称「空気君」と呼ばれるだけあるだろう? それは蔑称ではないかって?そんなのいちいち気にしていたら胃がいくつあっても足りねえよ。 よく覚えとけ。俺の中学時代の親友?はこう言った。 「人との付き合いはカビのように広く深く」とかいうやつもいるが、本当の友達は、「机だ!」 どうだ心に響くだろう。 ちなみにこの言葉を残した親友?とは今でも連絡を取り合っている。というか同じ学校。 より細かく言うならば斜め後ろの席に座っている奴。 まあいいや。今日はせっかくの休日なんだからしっかりとゲームしてマンガを読んで溜まったアニメの消化もして午後からはバイトに行こう。 そんな俺の完璧な計画も午後になるとぶち壊された。 予想だにしなかった刺客が我が家に現れたのだ。 その人物はみなさんご存知みんなのアイドル宮村さんでーす。 ん?なんでうちの場所がわかるの?まさか発信機がつけられていたとか? 「先生が教えてくれたよ!」 あの教師許さん。俺の個人情報を売りやがった。いつか俺自体が悪の組織に売り飛ばされるかもしれん。 「先生はそんなに悪い人じゃないよ。」 まじか、この人当然のように心の中を読んできたんだが・・・エスパーさんか? 私はそこまですごくないよ。それはさておき、なんで今日学校を休んだの?みんな心配してたよ。」 だろうな。文化祭の企画が決まらないまま文化祭実行委員が欠席したら誰でも困る。 「俺がいない間頑張ってくれ。俺的には夏風邪という設定にしてしばらく休みたいんだ。」 俺は一方的に告げると、「じゃあ俺バイトがあるから。気をつけて帰れよ。」と言い 原付のカギと家の鍵を持ち家を出るように催促した。 家を出ていこうとすると腕をつかまれた。 それからずっとにらみ合いをしていて今に至る。 ピンポーン ピンポーン どうやら妹が帰ってきたらしい。玄関まで俺は気づかれないぐらいの速度で後ろ向きに歩いた。玄関に着くと鍵を開けあとは任せたと早口で告げ、車庫まで走っていった。
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