第1話 悲しい愛と願う愛

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第1話 悲しい愛と願う愛

~地底界~ .......ール......ェール...... ..............フェール!! 「し、師匠?こ、ここは?」 「フェールよ、やっと気がついたか」 「は、はい。師匠...ど、どちらに?」 「慌てるでない。どうやらワシらは岩崩れに見舞われ作業場に閉じ込められたようじゃ」 「そ、そうか。いつもの作業中に大きな音と共に目の前が真っ暗になって、それから...」 「ふむ。そうじゃな...これからどうするか、より先ずフェールよ。救助は期待せん方がいいわい」 「な、何故ですか。1、2時間も経てば救助は来るはずです。諦めないで下さい」 「..........その1、2時間じゃが、すでに過ぎているとしたらどうじゃ?」 「..........師匠、僕はいったい何時間気を失っていたのですか?」 「正確にはワシにも分からんが、ワシがお主を起こすまで約12時間以上は経過しておるはずじゃ」 「12!?..........じ、冗談ですよね?」 「こんな状況で冗談なんぞ吐けるものかね。ほれっ見てみぃ、有事の際にこの作業場の酸素を管理する風精霊の空気結晶が4つも空っぽになっておるじゃろ」     
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