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<添い寝>
添い寝???よくわからないけど、隣で横になるくらいならとなんだかお酒が入っていて、理解できてなかったのかもしれない。
私は
「添い寝も相性あるとおもうから、握手してみようよ」
と手を差し出した。
彼は笑いながら
「何言ってるの!触らないって言ってるんだから握手もしない!」
「やばい!紳士だねー!」
彼はビールを飲み干して席を立った。
「田中さん!行こう!田中さんの気が変わる前に行こう!」
タクシーに乗り込み、彼のアパートへ向かった。
つい先月まで同棲していた彼はとてもきれいな可愛らしいアパートに住んでいた。
部屋に入ると彼が
「服に匂いが付いたら怪しまれるから、おれのスエット貸すから、あっちの何もない部屋で着替えておいで。」
きっと、その部屋は彼女の部屋だったんだろうな。
カーテンが星柄で可愛かった。
スエットに着替えてリビングに戻ると彼は私の姿をみて
「だぶだぶ!ズボン落ちるでしょ」と笑った。
押さえてれば落ちないよと裾を引きずりながら歩いた。
彼がさっそく添い寝をと寝室に通された。
布団がひいてあって、彼が寝転んで毛布をあげて
ホラホラ早く早くとポンポンしていたのが可愛くて笑いながら布団に潜った。
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