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さすがに、二人で駅前を歩くのは誤解があるかもしれないと話して、居酒屋の入り口で待ち合わせた。
当日、緊張していた。
もし来なかったらどうしよう。そんな不安もあった。
入り口に着いたら誰もいなくて、本当に彼は来るのかな。と心配した。
「おまたせー!」
「来ないかと心配しました。」
「おれ、敬語つかわないから!田中さんもそうしてね」
雰囲気のいい、カップルシートに通された。
「おー!めっちゃカップル仕様!」なんて彼は笑っていたけど、私はドキドキした。
「今日は田中さんの誕生祝いだから、コース以外の食べたいものも頼んでいいから、たのしんでね。」
そんな風に優しくされてなんか照れくさかった。
「そうそう。おれ、酔っぱらう前に渡すね。プレゼントです。」
「えー!すごい!準備してくれたの???」
とても驚いた。まさかそこまでしてくれると思ってなかった。
「田中さん、仕事中は髪結んでるし、おれのあげたやつ着けてくれたら嬉しいなとおもって」
「なんか高そうなブランドだよ!」
「ヘアゴムにしては高かった」
笑いながらそういっていた。
二人して随分飲んで、二件目に行こうと誘われた。
二件目で彼は
「次、ディズニーランドに行こう」
「え!そんなよく知らない同士で行っても大丈夫かなぁ」
そんな話を繰り返していた。
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