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先生は教員室の外ですでに他の生徒たちに囲まれていた。
もう死ぬんじゃないかってくらい高鳴る鼓動。
「ほら。愛香行くよ。」
彩ちゃんは私の背中をポンと押した。
「やっくーん!」
彩ちゃんは後輩たちが話してる間に割り込むように入って行く。
後輩たちは先生に一礼するとさっさとその場を去っていった。
「やっくんやめちゃうなんて寂しい。ね、愛香!」
彩ちゃんは私のために私が言いやすいようにしてくれる。
「ほんとですよ。先生。寂しい…です。」
そういう私の頬には一筋の涙がつたっていた。
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