【過去編~龍士side~】

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【過去編~龍士side~】

冬真、オマエは知らないだろう。オレがあの時からどんな想いを寄せてオマエを見ていたのか…。 あの時のオレは軟弱で、“赤毛”だという事が原因でいつもイジメられていた。一方でオマエはわんぱくな奴で、いつも周囲に笑顔を振り撒いていた。ーそう他の奴が無視をしていた、このオレにさえ…。 オレはそんなオマエの笑顔が眩しくて、大好きで、いつしかオマエのことを目で追うようになっちまってた。 そんなある日… オレはいつもイジメてくる奴らにまた絡まれていた。 リーダー「おい見ろよ!コイツ男のくせに指輪何か持ってんぞ(笑)」指輪を取り上げて 龍士「!!返してよ!それはボクの、“大事な繋がり”なんだ!」 リーダー「何意味わかんない事言ってんだ?」 冬真「オイオイ。弱い者いじめとか、関心ならねぇな!」イジメのリーダーをぶん殴る リーダー「うぐふっ」 下っ端「射劔だ!」「クッソ、覚えとけぇ」リーダー回収し逃げ去る 冬真「たくっ。……ほらよっ」指輪を龍士に渡す 龍士「あっありがとう。(あの射劔くんに助けて貰っちゃった//)」照れ臭そうに 冬真「随分と大事にしてたが、その指輪何なんだ?」 龍士「えっと、これは唯一の“繋がり”。ボクの親事故に巻き込まれて死んじゃったんだ。それで唯一残ってたのが母さんが付けてた結婚指輪。それがこれ。」 冬真「…何か悪りぃっ!」 龍士「そんなっ謝らないでよ!むしろ聞いて貰えて嬉しかった。」 冬真「そうか?…指輪に付いてるこの石、お前の髪色と一緒で綺麗だな!」 龍士「えっ!?(髪色ほめられたの生まれて初めてだ///)」 オレはオマエのその言葉に救われた。ずっと自分の髪が大嫌いだった、憎かった。でも「綺麗」と言うあの一言で、ちょっとだけ好きになれたんだ。 それからオマエとつるむようになった。相変わらずオレはイジメられていたけど、そんなのお構い無しという感じでオマエは全員殴り飛ばしてたっけ。 オマエはオレの親友だったけど、“憧れ”で“光”だった。いつしかオレも強くなって、オマエに頼られたいと思っていた。まあそれはあの事があって叶ったんだけどね…。 いつしかオレ達は一緒に肩を並べていた。お互い頼れるパートナーだった。だからこれからもずっと一緒だと思ったし、オレ達なら“最強”になれると思ったんだ。 それなのにオマエは……… 何だこれ(笑)とりあえずショタ龍士と冬真でも見てください。image=510871465.jpg
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