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ガララッ ガッ ゴズゥゥゥゥゥンッ
二人の頭上。
崩落した漆喰の天井部分から音がする。退けられる天井片を探りつつ、音は『ズンっ ズズゥンっ』と徐々に近づいてきた。
やがてクェンの赤頭にパラパラと砂利と埃が落ちてきたかと思うと、そこから明り取りのロウソクの灯り。
そして、新鮮な冷えた空気が流れ込んだ。
『にょ?』
ひょいと銀髪クセっ毛、まだ表情に幼さの残る少年がのぞき込む。
『あすな~、くぇん~~大丈夫かにょ~~?』
気の抜けるような軽い声。
とても心配してくれたのだろう。その声はどこか安堵の気配を漂わせている。
クェンが応えた。
『ああ、無事だボッコ。何か長いもの、ああそうだ。ロープくれ』
『了解だにょー』
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