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松森恵子
「お疲れ様です」
ロッカーで着替えて交代した、基本的に二人一組で担当する。今日の相方は古谷さんだった、彼女は既にレジカウンターの中にいた。
恵子より、十も歳上の古谷さんとは何故か気が合った、相方がこの人で良かったと胸をなでおろす、気を使わずに仕事を進めらるからだ。
自転車で下る坂道で、爽快に髪の間をすり抜けた風と共に、思い出はそう簡単には、去ってくれなかった、自分が離婚した事を心のどこかで後悔しているのだろうか、頭の中に楽しかった思い出が次々と溢れ出てくる。
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