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「このまま高等部上がっても私なにも変われない。
しっかり目標持って学生生活したいけど・・・」
相変わらず傘に当たる雨音と、交差点を行き交う人の足音しか聞こえない。
聞きたい音、答えは一向に聞こえる気配がない。
ギュッと傘の柄を握り締めた。
そして雨粒で泣いているガラスに映る自分の目を見る。
「もし、しっかり目標持った学生生活送りたいなら、今頑張らないとダメだよね?
受験の時塾の先生が言ってた。
目標は落ちてない。自分で作るもの。
だからこれから沢山頑張るしかない」
言い終わると信号が赤から青に変わった。
私は顔上げ真っ直ぐ横断歩道を歩き出す。
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