第6話 ギスギスした女子会

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『流磨さん、なんで怒ってるんですか?』 ミキが研に問いかけた。 『怒ってるんじゃなくて、拗ねているんだろう』 流磨は益々険しい顔つきになって2人を睨んだ。 『やっぱり怒ってますう』 『本当だねえ。昨日は可愛かったのに、リバウンドしちゃったのかなあ』 『え、昨日ミキがいない間に何かありました?』 『うん、流磨ったらね』 部屋の隅にいた流磨がいつのまにかベッドサイドに立ち、綺麗に皮がむけた林檎と、ナイフを両手に掲げて研を見下ろした。 『あ、ミキちゃん、俺の思い過ごしだったみたい、うん、何もなかった、何にも』 流磨はナイフをサイドテーブルに置いて林檎を持ったまま部屋の隅に戻った。 『あ、あれ?流磨くん、それお父さんにくれるんじゃないの?』 流磨は、皮がついたままの林檎を投げた。研は怪我をしていない方の手で林檎をなんとか受け止めた。 『剥きたきゃ自分で剥け』 そう言うと、皮を剥いた林檎を齧り始めた。 『せ、先生、ミキが剥いてあげますね』 『い、いいよミキちゃん、皮付きの方が栄養あるし。あ、欧米人は皮剥かないらしいぞ。なあ、流磨?』 流磨は黙って林檎を齧り続けている。 『あの、ミキちゃんさ、何か飲み物買ってきてくれない?』
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