第6話 ギスギスした女子会

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『はーい、じゃ、そこの自販機行って来ます』 『あ、あの、それ飽きたなあ、何処か別の所で買ってきてくれない?』 『そうですか?いいですけどお・・・じゃあ、コンビニ行ってきまーす』 ミキが病室から出て行くと、流磨は芯だけになった林檎を捨てて研に話しかけた。 『ほんとに悪運が強いな、親父は』 『母さんの愛に守られちゃってるのかねえ』 『はっ、鬱陶しいからこっちに来るなって思われてるんじゃないか?』 研は嫌味を言われても息子に笑顔を向けている。流磨は怪訝そうに眉をひそめた。 『なんだよ、気色悪いな』 『おまえ、俺が死んだら泣いてくれるんだねえ』 流磨はちょっと目を見開いて、顔を背けた。その流磨に向かって、研は続けた。 『昨日言ったことは忘れないでくれ。いつか俺は死ぬ。仮に天寿を全う出来なかったとしても、それは運命だ。どんな状況であれ、おまえに責任はない』 『わかったよ。その代わり、つまらないミスで死んだら許さない』 親子は視線を交わした。微笑むまではいかないが、流磨はいつもより柔らかい目で父親を見ていた。しかし、それは一瞬で、険しい顔に戻って病室のドアを叩いた。ドアの外では買い物に行ったはずのミキが聞き耳を立てていた。 『そこにコンビニがあるのか?』 『ご、ごめんなさいー』 ミキが急いで駆け出すと、画面が変わった。 不安定な音階の音楽が流れる。女王の間だ。 傅く川口、側近と、ムチを撫でながら立っている女王の姿が映し出される。
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