第6話 ギスギスした女子会

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『大丈夫?ミキちゃん』 『誰かがミキの悪口言ってますう』 と、病室の扉がノックされた。 『はい。どうぞ』 扉が開いた。川口が立っていた。 『先生!』 川口はマスクを握り締めて研に駆け寄った。 『本当に申し訳ないことをしました。あー、こんなに怪我をされて・・・』 『あー、いや、いいんだよ。それより君が無事で良かった』 『自分だけ逃げてしまって、本当に情けないです。こんな大事なものを、お借りしたままで・・・』 川口はマスクを差し出した。研はマスクを受け取り、優しく微笑んだ。 『まあいきなり怪人が現れたら、普通びっくりするだろう。仕方ないよ』 『父に叱られましたよ。大の男がそんな情けないことでどうする、もう一度しっかり修行して来いって。先生、気持ちを入れ替えて一からやり直しますから、引き続きご指導していただけますよね?』 『ああ・・・そうしたいのは山々だけど・・・この状態だからね』 『では、息子さんに、先生に代わって私を指導するように言っていただけませんか?どうも息子さん、私を毛嫌いしていらっしゃるようで・・・』 ミキは研の腕を掴んで首を振った。研はミキを見てそっと頷くと、川口に向き直った。 『あいにく俺の言うことを聞く息子じゃないんでね。直接頼んでくれないか?』 『そうですか・・・ではそうさせていただきます。失礼いたします。どうか、お大事に』
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