第6話 ギスギスした女子会

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川口は病室を出た。研は川口が去って行ったドアを見つめながらミキに問いかけた。 『ミキちゃん、あの男どう思う?』 『嫌いです!』 『いや、そういう感情的なことじゃなくってさ、信用していいのかなあ』 『駄目です!女の感です』 『うーん・・・』 マスクを見つめる研のアップから、病院へ向かう流磨と藤崎に変わった。眉を顰めた流磨がアップになり、川口の背中が映った。 『これは調度良かった。あなたに会いに行く所だったんですよ、流磨さん』 流磨は黙って川口を睨み付けている。 『今、先生にお会いして来ました。マスクはちゃんとお返ししましたよ』 立ち止まっている2人に、川口が近付いていく。 『この次は逃げ出さずに戦えるよう、私にご指導いただけませんか?』 流磨の目の前で立ち止まった川口は不気味に微笑んだ。 『俺にそんな暇はない。ドリルの操作を覚えたければ、ベテランの歯科医師に頼めばいい。伝手ならいくらでもあるだろう?』 『ええ。しかし人間の歯と怪人の歯を削るのは違うでしょう。あなたにご指導いただくのが一番ではないですか?お父様も今は戦えないし、お一人では心細いでしょう。怪人と戦おうなんて人間はなかなか見つからないと思いますよ?』 『そうでもない』 流磨はチラリと藤崎を見た。川口はようやくそれまで無視していた藤崎を見た。 『私は信用出来ないけれど、そちらの方なら信用出来るということですか?』
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