第6話 ギスギスした女子会

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ぽっちゃりロリータの伊藤萌がストローを回しながら抗議すると、細い手足を組んで黙っている青木をチラリと見て円香は言った。 「あら。あなた達は知らされてなかったんですか?直人を送り込むっていうのは松永くん達のアイデアですよ?私はその時はまだモニターじゃなかったし、止めることが出来なかったんです」 本当はこの2人が除外されていたことは直人から聞いていたが、円香はあえて嫌味を込めて話していた。 「へえ、他所の男にやられるくらいならって自分でやったんだ」 青木は手を崩して頬杖をつき、円香に顔を近づけながら言った。 「変な言い方しないで下さい!」 「松永の奴、コソコソしやがって」 「女の子が苦手なんですよ、きっと。可愛そうな男子達ですねえ」 「ああ、2次元の女を妄想でしか抱けない哀れな男共だな」 ケラケラと笑う2人に眉を顰めて円香は呟いた。 「自分達だって処女なんじゃないの?」 すると青木がすかさず言い放った。 「私、子供いるよ。5歳男子。じゃなきゃこの年で特撮なんて見ないだろ、普通」 「もう、麗奈先生ったら、見たら息子さんより嵌っちゃったくせに!」 2人はまたケラケラと笑った。円香はこの2人に何を言っても無駄なのではないかと途方にくれ始めた。 「そんなに彼氏が心配か?」 「あなた方が心配にさせてるんじゃないですか」
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