第7話 敵か味方か?謎の少女

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『田辺、親父さんの病院の近くに怪人が!』 地図の別の場所に赤いランプが点滅している。変身解除した流磨はユニットカーの助手席に飛び乗った。 『藤崎、急いでくれ』 『了解』 ユニットカーは再び爆風を残して姿を消した。すぐに怪人が見えてきたが、既に誰か戦っているようだ。 『ミキ?』 確かにミキの姿も見える。けれどもう1人いる。 『親父?』 流磨がポケットを確認すると、研から回収したマスクは、確かにそこにあった。 『どういうことだ?』 車が近付き、はっきり見えてきたマスクドデンティストの姿は、いつもの研の変身体ではなかった。色はホワイトシルバーだが、形は流磨そっくりだ。 車から降りた流磨が変身する前に、怪人は爆発して散り果てた。変身解除して現れたのは、やはり研だった。 『親父・・・』 『おまえの方が格好いいなと思って、真似して作ったんだ。この前はまだ試してなかったから使わなかったんだけど・・・全く問題ないみたいだ』 流磨は呆れた顔で大きく息を吐いた。 『怪我、治ってるんじゃないか』 『あれ?そうだなあ。あ、意識したら痛くなってきた。イテテテテ!』 流磨は背中を向けて歩き出した。
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