スカンベイター

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 6月、7月は詐欺師に遭遇しなかった。8月になって、三人の友達の申請に応じる。うち一人、怪しい者がいた。プロフィールを確認すると、オーストラリア在住で、配偶者と死別した63歳の女性。数日間は無反応だった。  8月13日午後4時41分、未亡人からメッセンジャーに連絡がった。  hello friend?  63歳の女性が「やあ、友達」などと軽い言動で書き込んできた。  「こんにちは。そうですよ」  日本語で返す。詐欺師は、インターネットの翻訳機能を使って、相手方の言葉で返してくれる。ただし、誤字脱字が多い。見破る方法の一つである。  「あなたがうまくやっていることを望みますか。私はオーストラリアの63歳の未亡人である(死別した夫の氏名)夫人です。私はあなたと友達になって本当にうれしく、お互いをもっと知ることを願っています」  しっくりこない文章である。違和感があれば、詐欺師と思って間違いない。  「分かりました。ありがとうございます」  「実際に私はあなたに連絡しました。なぜなら、私はあなたと話し合うことが非常に重要な問題を抱えているからです。あなたはそれが正しい人だと信じています。私はここで議論することができなかった。私の(がん)の健康状態のために、私はインターネット上で長く滞在しない。親切に私にあなたのメールを送ってください。私は、あなたに詳細を伝えることができました。私の電子メールを送ってください。(メールアドレス)または(メールアドレス)。私の電子メールを送ってください、それは非常に重要です。神のお恵みがありますように」
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