経済テロリスト

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 夕方、銀行員から連絡があった。  「あなたはお元気ですか。あなたは銀行に書いてありますか?」  銀行に何を書けと言うのだ。理解できない。  「何のことだ」  「あなたが銀行に書いたことを意味する」  「あなたが半分取って、通帳とキャッシュカードを送ってくれば成功だろ」  「あなたは銀行に書いてありますか。彼らはあなたに書いてくれるでしょう。彼らはあなたに送金方法を教えてくれます。銀行に書いてください」  「銀行、どこに書いてある」  「私は銀行にあなたの詳細を表示し、彼らはあなたにお金を送って詳細を尋ねる。見直すときに私はアカウントにあなたを追加するから、心配しないでください。大丈夫」  「どこに何が書いてあるのか分からない。説明不足だ」  「電子メールアドレスで銀行に書いて、あなたがそのアカウントの親戚の次の人だと伝えます。それは銀行の振込部門の電子メールアドレスです。あなたは彼らに手紙を書いて、家族のためにお金をあなたに移す必要があると伝えます。あなたは私があなたに与えた口座番号を大書きます」  今朝、教えてくれたアカウント番号を送れということか。  「ナヴィドの親せきで~す。0・・・で~す。さあ、送金するんだ」  新調したフリーメールで送った。それにしても、教えたアドレスに連絡はない。もしかしたら、最初からフリーメールを無視しているのか。今度、送信した振りをして、真偽を確かめてみよう。  「送ったよ」  メッセンジャーに書き込む。  「大丈夫、銀行の連絡をここで待つことができます。銀行はあなたに大丈夫です。それが大丈夫だと、私に知らせてください」  「待っているよ」  「大丈夫、更新してください。私は今すぐ休む。それはすぐに銀行になるだろうから」  やたらと「大丈夫」と翻訳される。午後8時47分、フリーメールあて連絡がきていた。利用しているのか。しかも中国語だ。自称准将も、中国語で書いてきたことがある。正体をつかむ手掛かりになりそうだ。
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