プロローグ

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まりなが泣いてるのいつも知ってる まりなのままは気が荒い 吸ってたタバコをまりなの手の甲でもみ消したこともある スキー教室行かせないってさんざんまりなをいたぶって、けっきょく行かせてはくれることになったんだけど、山で死んでこいって言われたそうだ 理久(りく)が、 黙って聞いてた理久が、突然口を切った あなたは悪くないんじゃない? ちょっと思い込んでしまいなさい あなたはパラレルワールドの姫 時空振動のせいでこちらの世界へ来てしまった 次の時空振動はあなたが18~22才の頃に起きる その時向こうの世界に戻って、自由と本来の自分を取り戻すのよ そのためには、そのヘンな仮親とも、とりあえず仲良くしとかないとね… ぽかんと聞いていた私とまりなが思わず噴き出すと、理久は少し照れくさそうに目で笑った スキー教室は明日から三日 楽しもうね 三人で約束して別れた それが生きたまりなを見た最後だった
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