お仕事です

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数日が過ぎ、洗濯物に疑問がわいてきた。 下着類は全くなかったので、自分で洗濯しているのだろう。 洋服類はかなり大きめのものと、まるで小柄な女性が着るようなものと二種類あるのだ。 そして大きめの衣類は、洗い立てで袖を通していないかのようにキレイに思える。 『これ、一昨日俺が洗濯したまんまじゃないか?』 小柄な衣類は出入りしているらしい親戚の娘のものかも知れないが、洗濯したてのものを出されると、どこか不満があるのではないかと眉をひそめてしまう。 そして、どんな人物なのだろうか、と俄然興味がわいてきてしまった。 まさか覗いたり仕事の邪魔をするわけにもいかないので、黙々と自分の仕事をするだけだが、偶然出会う方法はないだろうかと考えてしまうのだった。
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