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笑い声を上げているのは3女。ちなみに4人目の子供は待望の男の子だと言う。心底どうでもいいが、4番目の男の子って相当苦労しそうな気がするな。頑張れ。まだ見ぬ子よ。
それで服を引っ張られている人の声を聞いたことがある気がするのだ。どこでだったか。
そんなことを考えていると、兄の子供自慢がようやく終わった。
「ああ、そうそう。長女の結婚相手がウチに来てんだ。
上3人にもみくちゃにされててなぁ、羨ましいもんだぜ」
『勘弁してくださいお義父さ ぐえっ』
おおよそネクタイをひっぱられでもしたんだろう。でもようやく思い出した。そうだ、口笛さんだ。俄かに嬉しくなった私は兄に言伝を頼んだ。親類にはなると思うけど、会うことは無いだろうから。兄はよく分からない様子だったが、私が珍しく機嫌がいいのが伝わったのか、引き受けてくれた。
口笛さん。ありがとう。そして、さよなら。
本当にFin.
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