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緊急記者会見
タイトル:緊急記者会見
書いた人:甘らかん(かんらかん 責められたら泣きます)
日時:20※※年 9月某日 15時~
会場:帝王ホテル 花吹雪の間
司会者「それではお時間になりましたので会見をはじめさせていただきます」
拍手のようなフラッシュの音。一人の男が下手(しもて)から現れる。とたん報道陣から地を揺らすどとめきがおきた。白髪まじりではあっても大草原だった髪の毛が見事なまでに丸坊主になっていたからだ。
紺色のスーツに紺のネクタイ姿の男は木魚のような頭を深々とさげる。
「ロン毛はヅラだったのか?」
誰かがつぶやき、息がつまるようにシャッター音が途絶えた。その間にひな壇に用意された席につく男。テーブルにはマイクの花が咲いている。そのなかに固定されていないマイクが一つ。ブラックマイクだ。義務のようにそれに手を伸ばす。
「はじめに」
と男は切り出す。
「こうしなくては地球はコッパミジンコ」
数秒の沈黙……のあと。
「それいいわけだろ!」
「いいわけないだろ!」
「まずは被害者に謝るのが先じゃないのか!」
「反省の色が微塵もない!」
「ミジンコにあやまれ!」
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