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またサボっているんだろう。
あんなことを言ったのも、学生の気まぐれに違いない。
K氏がそのことを忘れかけていたある日、大学で事件が発覚した。
K氏の上司にあたる教授が学生と遊んでいたことが明るみに出た。
教授は責任を取り、クビに。
自動的に教授の席にはK氏が、昇格した。
長年狙っていた、その座が突然手に入った。
これまでどれだけ研究をして、論文も書き、ほとんどの時間をそのために費やしてきたというのに。
K氏が講堂での講義を終えると、あの学生が残っていた。
「君があの教授を?」
「おめでとうございます」
「このために、君は身の危険を犯したんじゃないのか?」
「ご心配ありがとうございます。でも大丈夫です」
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