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それから僕はフトシ君の家で奴隷として飼われることになった。サトル君の家は薬局だしケンジ君の家はペット禁止のマンションだから僕を置けない。だから中流階級の家庭でありながらそこそこ大きな一軒家に住んでいるフトシ君の家で飼われることになったんだ。
フトシ君はどこにでもいるありふれた高校生だからなのか、両親は長期の海外出張に行っている。だからフトシ君は一人で暮らしているのだ。
フトシ君は自室に大型犬用の鉄の檻を用意すると僕をそこに入れたんだ。しかも裸で。
「お前が矯正してマトモになるまでは裸だ。それが嫌なら俺の言うことは聞けよ」
フトシ君はニヤニヤしている。
裸のせいか心細くなってきて僕は雪緒ちゃんの名前を呟いた。
「雪緒ちゃん……雪緒ちゃん……どこにいるの?」
でも雪緒ちゃんは姿を見せない。するとフトシ君は面白く無さそうな顔をして鉄の檻を蹴った。
「いつまで死んだ奴のことを引きずってんだ! いい加減に現実を見ろよ!」
「雪緒ちゃん……助けて……こわいよ……」
「ちくしょう!」
フトシ君は檻の扉を開けると僕を引きずり出して組み敷いた。
「あいつはもう死んだんだよ! 今のお前みたいにすっ裸にされてわけわかんねー変態に犯されまくって死んだんだよ!」
「放して! 雪緒ちゃん雪緒ちゃん雪緒ちゃんゆ――」
「うるせー! お前も同じようにしてやる!」
「やだぁ! やめてぇ! 痛いよ雪緒ちゃん!」
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