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僕は十秒ほど待っていたけれど、我慢しきれなくなりドカドカ足音を立てながら扉に近づいた。今の僕はたいそうご立腹なのだ。
「返事ぐらいしろよぉ!」
僕が勢いよく扉を開けると、目の前には雪緒ちゃんが立っていた。
「あっ……」
「…………ごめんなさい」
雪緒ちゃんは非常に申し訳なさそうに、深々と頭を下げた。その時に髪から良い匂いがしたのは僕だけの秘密だ。
「ごめんね……ユウ君と遊びたかったから……邪魔しちゃったね……」
雪緒ちゃんは今にも泣き出しそうな顔でそう言うと、踵を返して帰ろうとする。黒いセーラー服のプリーツのスカートがふわりと広がって、なんだかとてもお嬢様的な印象を待ってしまうけれど、雪緒ちゃんは立派な男の子なんだ。
以前僕と一緒にお風呂に入って洗いっこした時に、男の子の象徴の大きさをくらべっこしたら、僕のよりもよっぽど男らしい男の子の象徴をしていたんだ。悔しがる僕に雪緒ちゃんはこう言ったんだ。
「わたし……ユウ君のそこ……好きだよ。白いし、こうやって皮を向くと……ほらピンク色してて可愛い」
雪緒ちゃんはそう言って僕のピンクのぞうさんの鼻にちゅーをすると、もう辛抱堪らなくなってしまってパオンとぞうさんが水遊びをしてしまったんだ。
それから僕たちは遊ぶたびにそんなことしてたんだけど――
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